42歳で乳がん宣告された私の体験
突然の宣告と取り巻く環境
2016年のクリスマスイブ、全く予期しない形で乳がん宣告を受けました。
自分の体にまさかが起きるなんて思ってもいませんでしたが、その後の1年間は感情が乱れ動く怒涛の日々でした。
手術と抗がん剤治療、放射線治療を受け、まるで人生のジェットコースターに乗っているかのようでした。
周りの人々に支えられながら、自分自身と向き合う毎日が始まりました。
抗がん剤の副作用と自己イメージの変化
治療中は心身ともに辛い時期が続きました。
特に抗がん剤による副作用で、髪が抜けてしまい、まるでおじいさんのような外見に。
自分の鏡を見つめるのが怖く、目がうつろで覇気もなく、笑う気力も失っていました。
その頃、久しぶりに会ったママ友に不健康に見えると言われるほどの状態でした。
治療の終わりと新たな自分の発見
そして治療が終わると、少しずつ髪が生え始めましたが、その姿は老いた父にそっくりで、驚きと共に心がざわつきました。
そこで思い切って白髪染めに挑戦しました。
短い髪も染めやすく、お風呂上がりには見違えるほどよくなった自分に笑顔が零れました。
この瞬間に「生き返った」と心から感じることができました。
心の変化と新たな一歩
白髪がなくなり、自信を取り戻した私は、おしゃれへの意欲が湧いてきました。
毎日鏡で自分を見ていたあの頃の「どうでもいい」という気持ちから、もっと自分を大切にしたいという思いに変わっていったのです。
その後、制服のようになっていた生活から、おしゃれを楽しみたいという願望が芽生え、毎日が少しずつ明るくなりました。
共感と励ましを伝えたい
乳がんとの闘いは簡単ではありませんが、私の体験を通じて同じように闘っている方々に少しでも共感してもらえたらと思います。
毎日の生活の中で、自分の体と向き合い、少しでも自分を大切にすることが大切です。
外見の変化から得る自信もあれば、心の変化も必ずおこります。
自分自身を信じて、一歩を踏み出しましょう。